先の衆議院選の結果を受け、立憲民主党の野田代表は野党中心の政権づくりに向けて野党党首と会談をおこなっています。会談では、11月11日の臨時国会で実施される予定の首班指名選挙で、自分の名前を書くよう要請し「本気の政治改革をやろう」と呼び掛けているようです。
ここからは、立憲民主党の首班指名選挙戦略について調べていきます。
立憲民主党の首班指名選挙戦略とは!?
首班指名選挙の仕組みと重要性
首班指名選挙は首相指名選挙とも呼ばれ、石破首相も総裁選を経て、10月1日に召集された臨時国会で実施した首相指名選挙によって第102代首相に就いています。この選挙は法律で定められており、ほかの国会案件よりも重要で優先されるそうです。
首相に関し「国会議員の中から国会の議決で、これを指名する」と定める憲法67条の規定に基づく選挙。衆参両院の本会議で実施する。党総裁選の直後や内閣総辞職後の国会で行われ、他の案件よりも優先される。引用元:日本経済新聞
旧憲法で総理大臣を「各大臣の首班」と呼んでいたそうです。その名残から、国会の総理大臣指名は現在の憲法下でも「首班指名」「首班選挙」と呼ばれるそうです。
野党内での連携
立憲民主党は先の衆議院選で、議席を選挙前の98議席から50議席伸ばし、148議席となりました。
「与党の過半数割れが目標だったので、達成できたことは大きな成果だ」
ここから野党の結束を固め、政権交代に向け準備を進めたいところですが、調整は難航している模様です。
各政党の反応は?
日本維新の会 馬場代表
「野田さんの名前を書くにしても大きな大義、また具体的な改革案、そういうものがなければ我々はくみすることはない」
日本維新の会は、代表選を17日告示、12月1日投開票の日程で行うことを決めました。衆議院選で議席を減らした馬場代表に対する事実上の「不信任」が突きつけられました。これに対し、馬場代表は代表選への不出馬を表明しています。
日本維新の会の代表選も、今後の政局に大きく影響してくる選挙になりそうです。やはり吉村府知事かな。
国民民主党 玉木代表
「あくまでも政策本位で与党とも野党とも協議すると主張」
「野党とは政治改革で結束し、足下をすくわれないようケース・バイ・ケースで対応する」
共産党 田村委員長
自民党派閥の裏金問題の真相解明に向けて、国会での政治倫理審査会の開催などを求めていく考えを表明。立憲民主党にも同様の方針が確認できれば「決選投票では前向きに検討したい」
野田代表の影響力
野田氏は1987年に千葉県議会議員として政界入りを果たし、今年で議員生活は37年目となります。国政では1993年に日本新党から初当選を果たし、それから新進党・民主党に所属、2011年には第95代内閣総理大臣に就任するなど経験豊富な政治家です。
経験を生かした論戦力に強みを持ち、民主党内だけでなく他党からも一目置かれる存在です。
石破茂は、野田氏の立憲民主党代表就任を受けて「立民が重厚な安定感で臨むときに、我々が単なるイメージで対峙するのは厳しいのではないか」と評しています。
松下政経塾の後輩にあたる高市氏は「しっかりとした保守思想の持ち主で自民党とも近い政策も多々あるのではないか」と語っています。
そんな経験豊な野田代表をもってしても、野党を束ねるのは至難の業のようです。
まとめ
立憲民主党の首班指名選挙戦略とは!?
・首班指名選挙の仕組みと重要性
・野党内での連携
・野田代表の影響力
いよいよ11日から招集される特別国会、そして注目の首班指名選挙。
野田代表は投票結果次第では、「まだ政権交代の可能性はあることだけは申し上げたい。可能性がある限りは追求をしていきたい」と述べています。
来年夏に予定されている参院選を視野に入れながら、各野党との党首会談を精力的に実施し政権交代の準備をすすめています。
今後の野党の動向に注目が集まります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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