自民党は9日の衆院解散時点で、裏金問題で党員資格停止処分中の議員を含め258議席を有しています。このうち無所属で選挙に出馬する議員を除くと247議席になります。衆院定数465席の過半数は233議席となり、自民党は15席以上を失うと12年振りの過半数割れになります。自民党への逆風を踏まえると、「党単での独過半数は高い壁」との声が関係者から漏れるようです。
ここでは、自民党が直面する過半数割れのリスクについて調べていきます。
衆院選自民党に迫る過半数割れ3つのリスクとは!?
2024年の選挙情勢と自民党の支持率
自民・公明両党の与党では、衆院定数465席の過半数を確保する見通しですが、自民党は「政治とカネ」の問題を受けて苦戦をしています。
野党第一党の立憲民主党は、公示前から議席を30席以上伸ばす予想です。
各政党の支持率は、「自民党」が35.1%、「公明党」が3.7%、「立憲民主党」が8.4%となっています。
裏金問題の非公認や比例重複を認めない処分が与える影響
裏金問題の非公認や比例重複を認めない処分を受けた党員43名の戦いは、自民党が単独過半数を獲得する上で重要なポイントとなります。石破首相は、無所属で勝ち上がってきた候補は党が追加公認する考えを示しています。
非公認でも一定の支持基盤を持つ候補者は、無所属として出馬することがあります。そして非公認で無所属でも一定の支持基盤をもつ候補者であれば、当選する可能性は十分あるようです。
野党は「裏金問題」の象徴として43選挙区での必勝を期す構えですが、立憲民主党が目指す野党候補一本化の調整は進んでいません。43選挙区の大半で複数の野党候補が競合している状況です。立憲民主党の野田代表は、石破首相の早期解散の判断について「野党が一本化する時間がないよう急いで『裏金隠し解散』をやった」と批判しています。
注目される候補者とその当落予想
東京7区では、丸川珠代氏が参院からくら替え出馬します。丸川氏は派閥からのキックバック822万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚した、「裏金議員」です。2010年に国会で「愚か者めが。このくだらん選択をしたバカ者ども絶対忘れん」という過激なやじを飛ばし、炎上騒ぎを起こしたことでも知られています。知名度はあるものの、過去の言動から当選は厳しいとういう声も。
東京24区では、安倍派5人衆の萩生田光一氏が強固な地盤を築いている中で出馬します。前回の衆院選では2位の候補者に10万票以上の差をつけ圧勝をしています。しかし今回は、政治資金収支報告書への2,728万円の不記載が発覚した「裏金議員」として自民党からの公認は得られていません。また「旧統一教会問題」にも関与した議員とされています。丸川氏と同様、当選を危ぶむ声はあがっています。
まとめ
衆院選自民党に迫る過半数割れ3つのリスクとは!?
・2024年の選挙情勢と自民党の支持率
・裏金問題の非公認や比例重複を認めない処分が与える影響
・注目される候補者とその当落予想
公明党を含めた与党では、衆院定数の過半数を上回る予想の声もあります。仮に今回の衆院選で与党の勝利となっても、「裏金問題」は今後も石破政権に影をつくり続けることになりそうです。
投開票の10月27日まで、激戦が続く衆院選に今後も注目していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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