総裁選に敗れた高市氏に今、支持が集まりつつあります。石破氏は首相就任以降、「衆議院の早期解散」への方針転換や「裏金議員」への対処などで、野党だけでなく党内からも反発の声が上がっています。そして党内で意を唱えるが議員たちが高市氏に接近しているようです。
高市氏へ衆院選の応援依頼が、既に120件を超えているみたい。
ここでは高市氏に支持が集まる理由と、その背景にいる麻生氏の思惑について調べていきます。
高市早苗氏の支持拡大の背景には、キングメーカーの麻生氏の思惑が!?
高市氏・麻生氏との関係性
先の総裁選では、高市氏が国会議員票を積みますには、小泉氏を担ぐ菅氏とも、石破氏とも不仲な麻生氏の支持を得ることが欠かせませんでした。
そして麻生氏も小泉氏vs石破氏の決選投票になることが最悪のシナリオ。
お互いの利害が一致し、2人は急接近する形となりました。実際に麻生氏は、総裁選一回目の投票から麻生派の議員へ、高市氏に入れるよう指示をしています。結果、2位となった石破氏に大差を付けて決選投票に進むことになりました。
旧安倍派と高市氏の関係
高市氏は2011年まで安倍晋三元首相が代表を務めていた、自民党最大派閥「清和政策研究会」の「町村派」に所属をしていました。しかし、派閥内で次の総裁選挙に町村氏を擁立する流れがあり、高市氏は町村氏を応援するつもりがないため、退会しています。
派閥を抜けた後も、安倍元氏と政治信条が近く親交は続いていました。
安倍氏との関係性は良好でしたが、派閥内では退会した議員というレッテルを貼られており「清和政策研究会」が安倍派に変わった後も派閥への復帰は叶いませんでした。
高市氏の派閥復帰を最も嫌がっているのは、安倍氏本人という説も。理由は簡単をはらんでいる、自分に匹敵するほどのリーダーが派閥内にいては自分の地位が危うくなるからだね。
上記の要因もあり、先の総裁選では旧安倍派の投票数をまとめることができなかったことも、敗戦要因の一つになっていました。
高市早苗氏の課題
安倍氏は当時、『非常に弁舌能力と判断能力がある』と高市氏を評価していました。一方で『仲間を集められない政治家はダメ』とも評価しており、2021年の総裁選で支援をしてくれた議員に対してビジネスライクなお礼にとどまるなど、人間力の希薄さが課題でした。
しかし今回の総裁選後では、推薦・支持をしてくれた議員に対して礼節を重んじています。そのかいもあり、10月27日投開票の応援演説の依頼が後を絶ちません。「裏金問題」で辛酸を嘗めされられている旧安倍派の議員に対しても積極的に応援演説をおこなっています。
非主流派ではノーサイドになりつつありますね。皮肉なことです。
明らかに3年前とは違う、高市氏には「変化」が見られています。
「安倍氏の教え」と「安倍氏の意思」、それに麻生氏の助言も、高市氏の支えになっているのは間違いないようです。
まとめ
高市早苗氏の支持拡大の背景には、麻生氏の思惑が!?
・高市氏・麻生氏との関係性
・旧安倍派と高市氏の関係
・高市早苗氏の課題
石破内閣は「早期衆院選への方針転換」や「裏金問題の対応」について、党内で波紋が広がっています。
この波紋がやがて亀裂となり、主流派と非主流派が分裂するようなことがあれば、高市氏を担ぐ動きは間違いなく加速します。
仮に来夏の参院選で石破内閣が大敗するようなことがあれば、高市氏に再びチャンスは回ってきます。
先を見据えた高市氏の全国行脚が、実を結ぶ日もそう遠くはないかもしれません。
引き続き、自民党の動向に注目していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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