パワハラなどの内部告発文書に関する問題を巡り、県議会で不信任決議を受けた斎藤元彦元知事が失職した上で、知事選挙に挑む意向を9月26日に表明しました。
斎藤氏は10月31日の告示を待たず、既に県内で朝の駅立ちを始めており、「出直し選挙」や「開き直り選挙」とやゆされ、注目を集めています。
ここでは、斎藤氏が再出馬を決意した理由について考察します。
斎藤元彦元兵庫県知事が出直し知事選へ出馬!逆境に立たされながらも、なお再挑戦する3つ理由とは⁉
失職後の斎藤氏の反省と対応
斎藤氏は一連の問題の責任についてこう語っています。
「至らないところ、未熟なところがたくさんあった。3月20日ごろからこの6カ月間、県政が混乱したことは認めざるをえない。文書問題の発覚以降、ひとつひとつ対応は積み重ねたが、結果としてこの状況になったことは、私の力不足や至らなさがあった。改めて反省し、県民におわび申し上げたい」引用元:FNNプライムオンライン
そして「辞職」ではなく「失職」を選択した経緯については、3年実施してきた改革を止めるわけにはいかない、やり遂げたいという強い思いが「失職」を選択させたようです。
「失職」を斎藤氏が選択した理由として、「自分は全く悪くないが、結果として法律で責任を取らされた」というスタンスだったのかな。
今回の知事選によって斎藤氏が知事として適格かどうかを、県民が判断することになりそうです。
兵庫県知事選への出馬決意の背景
斎藤氏は記者会見で、失職に伴う出直し知事選への出馬を決意したのは、高校生から直接受け取った手紙が後押しになったと話しています。
「辞めないでほしい。知事がやっていることは高校生にも響いている。マスコミ、世間の目は厳しいかもしれないが、負けないでほしい。未来のために頑張ってほしい」引用元:Yahoo!ニュース
斎藤氏のXアカウントのフォロワー数は、パワハラなどの内部告発文書の問題で大炎上した3月で3万人程度でした。それが失職、出直し選挙会見も9月26日では6万人超となり、10月6日現在では11.6万人を突破しています。「フォロワー」=「支持者」ではないと思いますが、国民の関心度の高さが伺えます。
政策提案と展望
数十年後の県政を見据えて、さらなる行財政改革の必要性を強調しています。また「若者・Z世代」への支援として、県立大と県立芸術文化観光専門職大で県民の授業料を段階的に無償化する政策を提案しています。
「就任後、負の遺産である県が抱える借金の返済の道筋をつけることができた。生み出した財源を県民の皆さん、特に子どもたちに投資していくことが大事だ。高齢化、過疎化が進む中で子どもに投資しどんどん応援していきたい、改革を止めるわけにはいかない。やはり知事の仕事に携わりたい辞めるわけにはいかないと思い、辞職ではなく、失職して出直したい」引用元:NHK
まとめ
斎藤氏が逆境に立たされながらも、なお再挑戦する3つ理由についてまとめてみました。
・失職後の斎藤氏の反省と対応
・県知事選への出馬決意の背景
・政策提案と展望
知事選挙は、すでに斎藤氏を含め最多の6名が立候補する見通しです。
立候補者の乱立により混戦が予想される中、最大勢力の自民党県議団も独立候補の擁立に難航している模様です。
今後も兵庫県知事選に注目が集まります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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